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ペットのグリーンイグアナにおける Salmonella,Pasteurella および Staphylococcus の保菌状況 |
壁谷英則1)† 藤田雅弘2) 森田幸雄2) 横山栄二3) 依田清江3)
山内 昭4) 村田浩一1) 丸山総一1)
1)日本大学生物資源科学部(〒252-8510 藤沢市亀井野1866) 2)群馬県衛生環境研究所(〒371-0052 前橋市上沖町378) 3)千葉県衛生研究所(〒260-8715 千葉市中央区仁戸名町666-2) 4)山内イグアナ研究所(〒228-0803 相模原市相模大野7-5-8-103) |
要 約
全国23都道府県のペットのグリーンイグアナについてSalmonella,Pasteurella およびStaphylococcus の保菌状況を検討した.Salmonella は,98頭中17頭(17.3%)の糞便から分離された.分離株49株中47株は,生物群
IVの S. enterica subsp.houtenae であり,わが国のイグアナが原因と思われる乳児サルモネラ症の原因となった血清型45:g,z51:-
が3株,生物群 I の S. enterica subsp. enterica も2株分離された.陽性個体17頭由来の17株中9株(52.9%)はstreptomycin 耐性株であり,また,すべての株は上皮細胞侵入因子(inv A)およびエンテロトキシン(stn)両遺伝子を保有していた.P.
multocida は89頭中3頭(3.4%)から,また,S. aureusは18頭(20.2%)の口腔からそれぞれ分離された.
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