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行政・獣医事

動物用医薬品副作用症例報告
(平成17年9月分)

薬事法第77条4の2に基づく動物用医薬品副作用症例報告を次のとおり掲載する.



医 薬 品 の 名 称
(製造(輸入)業者名)

副 作 用 発 現 動 物

副 作 用 等 発 現 の 概 要 及 び 転 帰
メタカム0.15%経口懸濁液
ベーリンガーインゲルハイムベトメディカジャパン(株)

製造番号:033ZM32

種類


年齢等

投与前の健康状態

疾患等

関連医薬品の投与歴等

投与量

投与法

投与
年月日

併用薬

副作用
発現
年月日 (投与後
時間)

副作用等の
種類

講じた処置

転帰

雑種
6
口内炎
糖尿病
なし 0.5mg/kg
経口投与
(適用外使用)
平成16年
10月7日

平成17年
9月22日
なし 平成17年9月22日〜 溶血性貧血,血便,黄疸,腎機能低下  


《企業の意見及び対応》

  • 担当獣医師: 本剤との因果関係が疑われる.
  • 企    業: 現在までのところメタカム0.15%経口懸濁液が溶血性貧血と関係があるとの報告はない.本症例はメタカム0.15%経口懸濁液を約1年間投与されていたため,メタカム0.15%経口懸濁液の関与があるとは考え難い.またメタカム0.15%経口懸濁液投与量と免疫システムの関係は通常はない.メタカム0.15%経口懸濁液投与前の腎機能評価が不明なため,また併用薬が不明なためメタカム0.15%経口懸濁液投与と今回の腎機能不全の関係があるとは言い難い.以上より本症例とメタカムは0.15%経口懸濁液の関連性は不明である.しかし,今後同様の事例の情報収集,調査分析に努め,必要があれば適切な対応を行うこととしたい.
 
家畜衛生週報(No. 2897)より