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平成19年10月7日,東京都庁「都民広場」(東京都新宿区)において,「2007動物感謝デー in Tokyo“World Veterinary Day”」が多数の来場者を得て盛大に開催された. 本行事は,WVAが提唱する国際的イベントである“World Veterinary Day”の趣旨に則り,常日頃から努力を続ける獣医師の仕事の全体像を紹介し,獣医師とその職務への社会的理解を深めるとともに,獣医師と市民とのより良い関係の構築を目的に開催するもので,これまで岐阜大学の有志を中心に行われてきたものを,本年から日本獣医師会の事業として,本会主催,関係省庁・獣医師関係団体等の後援,関連企業等の協賛,関連団体,獣医学系大学の協力のもと,獣医師への理解を深めてもらうよう多数の催し物を企画したもので,獣医学系大学学生,高校生,動物飼育者等をはじめ,多数の一般市民に来場いただいた. 当日は,オープニングセレモニーで,本会山根会長から,日頃,獣医師が社会生活の中でどのような職責を果たしているか理解いただきたい旨挨拶の後,北村顧問により開会が宣言された.ステージでは,犬猫を飼育する芸能人を特別ゲストとして迎えた,NHK・BS2放送の番組「ペット相談スペシャル」の収録,各分野で活躍する獣医師から市民に対して仕事現場等を紹介するトークセッション「獣医師と話そう」,子供たちに大人気だった「いないいないばあっ!ワンワンとあそぼうショー」等が行われた.展示コーナーでは,パネルによる「獣医師の仕事」,「鳥インフルエンザと戦う獣医師たち」の紹介の他,「動物なんでも相談カウンター」,「人と動物の良い関係のフォトコンテスト」,「東京の畜産物(TokyoX)の試食」等各ブース前は来場者であふれ,中でも「獣医学系大学相談コーナー」では獣医師を目指す高校生等が熱心に大学の担当者の声に耳を傾けていた.さらにアトラクションとして,「動物ふれあいコーナー(子牛,山羊,綿羊,ミニ豚,ウサギ,チャボ等)」が設けられ.幼児・小学生向けの「動物ふれあい教室」も開かれた.また,「働く動物たち(警察犬,災害救助犬,盲導犬,聴導犬等のデモストレーション)」,「家庭犬のしつけ教室」等では多数の来場者が訓練された犬たちの姿に見入っていた. 日本獣医師会では,今後とも,こうした行事等を通じ,広く国民に対して獣医師,獣医界を正しく理解していただく機会を提供していくこととしている. |
図1 オープニングセレモニーで挨拶する山根会長 |
図2 ステージ前の多数の来場者 |
図3 NHK・BS2放送「ペット相談スペシャル」収録風景 |
図4 トークセッション「獣医師と語ろう」(左から,要田正治氏(国際協力機構),安富 舞氏(神奈川県環境農政部緑政課),松井桐人氏(横浜市立よこはま動物園),木村哲子氏(八王子市保健所),水野博明氏(茨城県県北家畜保健衛生所),井本史夫氏(井本動物病院),武井洋一郎氏(千葉県農業共済組合連合会)) |
図5 獣医学系大学相談コーナー(東京大学) |
図6 「動物ふれあい教室」で幼児への指導(中川美穂子獣医師) |
図7 「働く動物たち」での警察犬の訓練(JKC) |