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Salmonella Typhimurium感染による乳用牛の成牛型 サルモネラ症の発生要因分析 |
1)(独) 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所疫学研究チーム (〒305-0856 つくば市観音台3-1-5) 2)(独) 農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所研究管理監 (〒305-0856 つくば市観音台3-1-5) |
要 約
酪農家を対象にSalmonella Typhimurium(ST)による成牛型サルモネラ症の発生に関わる飼養管理要因について,症例対照研究を応用して解析を行った.ST発生農家におけるST保菌牛割合の平均は37%(95%信頼区間;18.4〜55.8%)であった.調査した要因のうち「飼槽の表面材質がコンクリートである」,「餌槽と牛床間の仕切版がない」,「連続水槽を用いている」,「搾乳施設床面の消毒をまったく行わない」農家においてST発生のオッズ比が高かった.今後,これらの飼養管理要因をコントロールすることにより,STによる損耗を減少させることが期待される.
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