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行政・獣医事

動物用医薬品副作用症例報告
(平成17年7月分)

薬事法第77条4の2に基づく動物用医薬品副作用症例報告を次のとおり掲載する.



医 薬 品 の 名 称
(製造(輸入)業者名)

副 作 用 発 現 動 物

副 作 用 等 発 現 の 概 要 及 び 転 帰
フェロバックス3
(猫ウイルス性鼻気管炎・猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症混合(油性アジュバンド加)不活化ワクチン)
共立製薬(株)
製造番号:162287A

種類


年齢等

投与前の健康状態

疾患等

関連医薬品の投与歴等

投与量

投与法

投与
年月日

併用薬

副作用
発現
年月日 (投与後
時間)

副作用等の
種類

講じた処置

転帰
猫 雑種 雄去勢 10歳 健康 平成15年
,
平成16年 フェロバックス3
1ml
(1バイアル),
皮下注射
平成17年 7月22日   平成17年7月23日 嘔吐 注射前の臨床観察で異常は認められなかったため,平成17年7月22日に用法用量どおりに本剤を注射した.翌7月23日になり,激しい嘔吐の後自宅にて死亡した旨,飼い主より連絡を受けた.当該猫は平成15年,平成16年にも本剤を注射しているが,その際は副作用等の異常は特に認められなかった. 無処置
死亡

《企業の意見及び対応》

  • 担当獣医師: 因果関係は不明である.
  • 企    業: 本剤注射後しばらくは副作用等の異常は認めなかった.翌日に嘔吐した後治療等を施すことができずに死亡に至り,因果関係は不明である.なお,当該製剤の最終有効年月日は2004年12月であるが,実際に使用されたのは2005年7月であり,そのことが当該猫に何らかの影響を及ぼした可能性は否定できないが,その可能性は小さいものと考えられる.
  • 対    応: ワクチンの適正使用について指導を行うとともに,今後も関連安全性情報の収集に努め,必要に応じて注意喚起等の対応をしたい.
 

家畜衛生週報(No. 2891)より