西飯直仁1) 高須正規1) Okkar Soe1) 前田貞俊2) 大場恵典2)
小島正章3) 蜂巣達之3) 北川 均2)†
1)岐阜大学連合獣医学研究科(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1)
2)岐阜大学応用生物科学部(〒501-1193 岐阜市柳戸1-1)
3)(株)シバヤギ(〒377-0007 渋川市石原1062-1) |
(2006年5月26日受付・2006年8月9日受理)
要 約
新たに国内で開発されたELISAによる猫用インスリン測定キットを使用して,猫において血漿インスリン濃度を測定し,インスリン抵抗性とインスリン分泌能を評価した.開発された測定キットは感度,精度および再現性が良好であった.空腹時血漿インスリン濃度とボディーコンディションスコアの間に正の相関関係(n=32,r=0.44,P<0.05)がみられ,肥満猫ではインスリン抵抗性がある可能性が示唆された.糖負荷試験では正常猫(n=4),糖尿病猫(n=1)ともに二相性のインスリン分泌がみられた.糖尿病猫では一相目のインスリン分泌が少なく,インスリン分泌能の低下が示唆された.
―キーワード:猫,ELISA,インスリン.
------------------------------日獣会誌 60,290〜293(2007) |
† 連絡責任者: |
北川 均(岐阜大学応用生物科学部獣医学課程獣医内科学教室)
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1
TEL
058-293-2950 FAX 058-293-2964
E-mail : hkitagaw@cc.gifu-u.ac.jp |
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