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獣医師政治連盟の地方における政治活動
(狂犬病予防対策の整備,充実に関する国への意見書)
日本獣医師政治連盟幹事長 福岡県議会自民党県議団会長 |
福岡県議会議員 藏 内 勇 夫 |
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県議会の国への意見書は,本会議での議決を得て,ただちに県議会議長名で国の関係機関等へ福岡県の意見として伝えられる.この意見書は,私のほか5名の福岡県議会の各会派代表者が意見書案を提出し議会の承認を得たものだが,時宜に適い,効果的な地方からの支援活動であったと自負している. |
2 地方議会が国に提出する意見書及び住民が地方議会に提出する請願(1)地方議会が国に提出する意見書 |
3 今回の狂犬病予防対策の意見書 「狂犬病予防対策の整備,充実に関する意見書(案)」は,12月の定例会で「意見書等調整会議」の場に提出されて各会派の賛同を得た後,本会議に提出され,全員賛成で可決承認されたものである. 本会議では,9件の意見書案が提出され,この狂犬病に関する案件を含む5件が可決され,4件が否決された. 可決された意見書はただちに関係行政庁に,送付された. |
4 お わ り に 地方において,中央段階の政策に働きかけるにはいくつかの手法がある.各地の選出国会議員に意見を述べ,適正な政策運営を要請するのも一つの手段であるが,今回紹介した「意見書」は地方議会の総意として,文書化されたものを,関係行政庁等に提出するところに意味がある.先に述べたように,願意実現のために「議会として」努力するという意思の表明であるがゆえに,受理する行政庁等にも一定の拘束力をもたらすものである.ましてや,同様の趣旨の意見書が全国各地から提出されたとなれば,その効果は絶大なものとなろう. 全国構成獣医師の意見を集約して,中央での強力な活動に結びつけることが重要であることはいうまでもないが,各地方獣医師会が各地でそれぞれの力を発揮して,地方公共団体や地方議会を動かし,国に働きかけることが政策を実現する上で重大な要素になりうることを各位にご理解いただきたい.ここでは,その具体的な方法としての「意見書」と「請願」について紹介した.今後の各地方獣医師会における活動が一層実りあるものになることを期待するものである. |
12月の定例会で可決された意見書一覧
† 連絡責任者: | 藏内勇夫(日本獣医師政治連盟) 〒107-0062 港区南青山1-1-1 TEL 03-3475-1601 FAX 03-3475-1604 |