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腹部超音波検査による犬胆嚢内貯留物の発生状況 |
宇野雄博1),3)† 片桐麻紀子1) 藤田桂一2)
山村穂積3),4) 酒井健夫4)
| 1)愛媛県 開業(〒799-0112 四国中央市金生町山田井181-3) 2)埼玉県 開業(〒362-0074 上尾市春日1-2-53) 3)東京都 開業(〒174-0072 板橋区南常盤台1-14-11) 4)日本大学生物資源科学部(〒252-0813 藤沢市亀井野1866) |
一般診療施設に来院した犬のうち無作為に選んだ雄114頭,雌100頭の合計214頭について,胆嚢内貯留物の有無を超音波診断装置で検査した.214頭中20頭(9.3%)に胆嚢内貯留物を認めた.内訳は健康犬87頭中5頭(5.7%),疾患犬127頭中15頭(11.8%)であった.疾患犬で胆嚢内貯留物を認めたのは,甲状腺機能低下症では6頭中4頭(67%),肝臓胆嚢疾患では8頭中4頭(50%),膵臓炎では3頭中1頭(33%)であった.なお胆嚢内貯留物の内訳は,固着胆泥は20頭中3頭(15%),胆嚢粘液嚢腫様胆泥は20頭中4頭(20%)であった.胆嚢内貯留物陽性犬の平均年齢は,粘液嚢腫様胆泥が13.7歳と最も高く,固着胆泥が11.8歳,可動性胆泥が7.6歳であり,胆嚢内貯留物陽性犬の年齢は,陰性犬に比べて高い傾向がみられた.以上,胆嚢内貯留物形成に犬の高齢化や疾患が関与していることが推測された.
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