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要 約
犬の体位および硫酸バリウム製剤の平均粒子径の違いが上部消化管造影検査におよぼす影響について検討した.右側横臥,左側横臥,腹臥および仰臥にて硫酸バリウム(10ml/kg,30%w/v)を投与した.右側横臥における胃からの造影剤排出開始は左側横臥および仰臥より有意に早かった.右側横臥における15分後の胃内の造影剤量は,左側横臥および仰臥より有意に少なかった.平均粒子径の比較では,15分後の胃内の造影剤は4.0μmが0.7μmの製剤より有意に残存した.上部消化管造影検査では,ルーチンとは異なる撮影時の体位の変更をしない配慮が必要であり,撮影と撮影の間の体位が胃排出時間に影響を与えることについても考慮に入れるべきである.また再現性のよい結果を得るためには硫酸バリウム製剤の平均粒子径を統一する必要性が示唆された.
―キーワード:硫酸バリウム,犬,平均粒子径,体位,上部消化管造影検査.
| ------------------------------日獣会誌 58,41〜45(2005) |
| † 連絡責任者: |
山田一孝(帯広畜産大学畜産学部獣医学科臨床獣医学講座)
〒080-8555 帯広市稲田町西2線11
TEL 0155-49-5395 FAX 0155-49-5685 |
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