地方会だより

日本獣医師会会長から浜田市長に中村博士顕彰碑
建立に対する感謝状の贈呈


吉川寛樹(島根県獣医師会常務理事)

 元日本獣医師会会長で浜田市名誉市民の中村 寛博士(大阪府吹田市)の顕彰碑が古里島根県浜田市殿町の城山公園内に建てられたことを受け,日本獣医師会長がこのほど宇津徹男浜田市長に感謝状を贈った.
 五十嵐幸男日本獣医師会会長及び地元白石清則島根県獣医師会会長が市役所を訪れ,五十嵐会長から「建立について深いご理解と多大なるご支援を賜って立派な碑を建てていただき,先生にとっても生涯の思い出になったと思う」と宇津市長に感謝状が手渡たされた.
 顕彰碑は,中村博士のご功績を讃え,平成14年博士の米寿を機に,日本獣医師会ほか全国55の全獣医師会ならびに日本獣医師会構成獣医師からの募金により建立された.(顕彰碑除幕式については,本誌第56巻第6号366頁に掲載)
 このたび,建立した浜田市城山公園は浜田市の中心地に位置し,県立自然公園に指定され,城内には島村抱月,大達茂雄等各界の名士の碑等が建立されている.
 当該場所は,埋蔵文化財包蔵地のため文化財保護法(昭和25年法律第214号)〔第57条の2第1項〕,同第99条第1項及び文化財保護法施行令(昭和50年政令第267号)第5条の規定による届け出を,次に県立自然公園の区域であるため島根県立自然公園条例第13条4項の規定により,島根県立自然公園特別地域内における工作物の新築の許可を得る申請,また浜田市所有地でもあったことから,それぞれ手続きが必要であり,浜田市には,地元への説明会や申請許可手続き等,全面的に多大なる支援を賜ったことにより,その実現をみることが出来たものである.
 五十嵐日本獣医師会会長(中央)から,
宇津浜田市長(右)へ感謝状が贈呈された
(左:白石島根県獣医師会会長)
【一口メモ】
 浜田城跡(城山公園):古田大膳大夫重治[ふるただいぜんだゆうしげはる]は,元和5年(1619)に徳川頼宣[とくがわよりのぶ]の和歌山転封にともなって,伊勢国(三重県)松坂から浜田に国替となった.その際,所領は,那賀・美濃・邑智郡と丹波国船井郡内(京都府)で5万5千余石が与えられた.重治は領内各地を検分の後,現在地に築城することとし,亀の縁起に因んで,鴨山を亀山と改めたという.そして,翌年2月から築城にかかり,11月に地普請の大概を終え,元和9年(1623)には城及び城下の請負を完了したと伝えられている.
 浜田城は,築城後248年間,藩政の中心であったが,慶応2年(1866)7月18日,松平武聡の自焼退城によって,城としての役目を終えた.
(浜田市ホームページより一部抜粋)



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