紹 介

日本薬剤師会の動物薬事研修会

 日本薬剤師会では,昭和57年度から農林水産薬事薬剤師部会による動物薬事研修会を毎年開催しているが,第21回目にあたる平成14年度は平成15年2月7日(金)東京・渋谷区の日本薬学会・長井記念ホールを会場として開催され,全国から動物薬事にかかわる薬剤師等約180名が参加された.
 当日は,定刻の午前10時10分に開会され,まず日本薬剤師会の中西敏夫会長(代理山本 亮常務理事)から,[1]要指示医薬品の処方せん医薬品への変更(動物用医薬品については要指示制度を残す),[2]薬剤師教育6年制の検討経過と今後の方向,[3]医薬分業の達成状況と医療制度改革に係わる諸問題等に触れて挨拶されたのち,農林水産省生産局畜産部衛生課の伊地知俊一課長(代理 栗本まさ子薬事室長)から,[1]食品安全基本法案(仮称)の基本理念と骨子案,[2]食品安全委員会(仮称)の構成と関係行政組織の見直し,[3]薬事法の改正と基本的な考え方等に関連した挨拶が行われた.
 つづいて,次の演題でそれぞれ講演が行われ午後4時前に閉会したが,参加者は終始熱心に受講され,極めて有意義な研修会であった.
 
【平成14年度 日本薬剤師会・農林水産薬事薬剤師部会 動物薬事研修会】
1. 「動物用医薬品をめぐる最近の情勢について」
 栗本まさ子(農林水産省生産局畜産部衛生課薬事室長)
2. 「薬事法の改正について」
 角田隆則(農林水産省生産局畜産部衛生課薬事室課長補佐)
3. 「食品の安全性…動物用医薬品の残留問題について」
 小池良治(農林水産省動物医薬品検査所企画連絡室技術指導課長)
4. 「小動物臨床に使用する薬剤について…動物薬トピックス2002年」
 小久江栄一(東京農工大学農学部獣医学科教授)