社会法人日本獣医師会からのおすすめ

  1. 獣医師賠償責任保険ご加入のおすすめ -賠償責任保険獣医師特約-

獣医師賠償責任保険は、獣医師が日常の診療業務を行ううえで必要不可欠な保険制度です。
現在まだこの保険に加入されていない獣医師の先生方は、是非ご加入をおすすめいたします。

■ご加入対象の方(被保険者 -保険の対象となる方-)
(社)日本獣医師会の会員で、[1] 開業獣医師、 [2] 勤務獣医師の方です。
[1] 開業獣医師: 開業獣医師のほか、開業獣医師の下で勤務する獣医師、その他の従業員が起こした事故も法律上では使用者である開業者が賠償責任を負いますので、補償の対象になります。
[2] 勤務獣医師: 勤務する診療施設の開業獣医師が保険に加入にていない場合、加入する必要があります。また、他の診療所等で臨時に医療行為を行う可能性がある場合も加入する必要があります。

一部の都道府県市獣医師会では、各獣医師会が会員から加入申し込みを受け付けて取りまとめを行う「一括加入制度」がございます。加入を希望されるかたは、所属の獣医師会に「一括加入制度」の有無をご確認ください。

■補償の対象となる主な事故
[1] 獣医師業務に関連する事故
獣医師が獣医師業務を遂行する事により、誤って動物や第三者に傷害を与えたり、財物に損害を生じさせた場合に保険金支払いの対象となります。
治療等のために預かっている動物が管理ミスにより紛失、逃亡もしくは盗難にあったり、またそれが原因で第三者に傷害を与えたり、財物に損害を生じさせた場合に、保険金支払いの対象になります。
[2] 診療施設の所有・使用・管理上の事故
施設、設備の所有、使用、管理の不備によって動物や第三者に傷害を与えた場合にも保険金支払いの対象になります。

■お支払いする保険金
[1] 被害者に対して支払う損害賠償金
[2] 被害動物、被害者に対する応急手当て、緊急措置等の費用
[3] 訴訟になった場合の訴訟費用や弁護士報酬 等

賠償責任保険では、被保険者(保険の対象になる方)に法律上の損害賠償責任が生じた場合に、被害者に対して支払わなければならない損害賠償金から自己負担額を控除した額を補償限度額内でお支払いします。
本保険では、保険会社が被保険者(保険の対象となる方)に代わり示談代行を行う事は出来ません。


■補償の対象にならない場合
[1] 被保険者の故意による事故
[2] 業務の結果を保証したために加重された責任
[3] 獣医師業務の通常の範囲内でない行為に起因する事故(治療、検査を主たる目的としない単なる預かり・管理やトリミング、ペットフード販売等)
[4] 顧客の私物の盗難、紛失(ただし受診動物についてはお支払いの対象になります)
[5] 勤務獣医師その他の使用人が、従業中に被った身体障害
[6] 地震、噴火、津波またはこれらに類似の自然変象によって生じた賠償責任

(注)
[1] 注射等における患畜の薬剤によるショック死(アナフィラキシーショック等)は、保険金のお支払い対象となりません。ただし、当該獣医師の医療業務に過失があった場合を除きます。
[2] 動物の傷害や死亡についての「慰謝料」はお支払いの対象となりません。


■年間保険料と保証限度額