地方獣医師会会長各位におかれましてはすでに新聞報道等によりご高承のとおり,本月13日,北海道釧路保健所の食肉検査員である29歳の女性獣医師が,食肉検査所における乳廃牛の生体検査において何ら落ち度がないにもかかわらず獣医師としての強い責任感から,BSEを診断できなかったとして自らの命を絶つという痛ましい,また,言いようのない悲しむべき事態が発生いたしました.誠に残念でなりません.ただただ故人のご冥福をお祈りするばかりです.
昨年9月にわが国で初めてBSEの発生が確認されて以降,全国の公衆衛生行政および家畜衛生行政関係者ならびに産業動物診療獣医師におかれましては,昼夜を問わずその対応に追われる等,現場では筆舌に尽くし難いご労苦があるものと拝察し,心から感謝と敬意を表する次第です.
地方獣医師会におかれましては,BSE対応に携わっているすべての会員獣医師に対する激励とともに,相互の連携の強化等,所要の対応を図っていただきたく改めてお願い申し上げる次第です.
一方,別添新聞報道にあるとおり,生産農家が廃用牛を出荷せずに淘汰することが問題として取り上げられておりますが,国においては,死亡・廃用牛は,事故等のBSE以外の原因であることが明らかな場合を除き,家畜保健衛生所のサーベイランスを受けることとされております.(※別添略)
したがいまして,廃用牛の淘汰については,慎重に対応するとともに,BSE の発生原因の究明等,獣医疫学上の問題に十分留意のうえ,家畜保健衛生所と緊密に連携する必要があります.
つきましては,貴会傘下の産業動物診療獣医師に対し,貴職からこのことを周知徹底していただきたく併せてよろしくお願い申し上げます. |
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