【書  評】

「犬と猫の救急処置マニュアル」
多川政弘(日本獣医畜産大学教授)
 今日,獣医学教育の国際化が強く要求されていることから,わが国の獣医系大学でも臨床教育のための付属家畜病院を欧米なみの施設,設備に改善し,また教授陣も整備されつつあり,獣医学臨床教育に多くの目が向けられている.しかし,現在のわが国における大学での臨床教育は,さまざまな疾病の病態ならびに診断法と治療法などを講義で十分な教育がなされているものの,その実践については残念ながら獣医師法によって規制されていることから,学生が直接受診動物を取り扱うことができず,また,大学の特性から必ずしも救急動物についての具体的な症例を目の当たりにした教育が十分に行えているとはいえない.このような状況から,救急疾患に対する臨床家の経験は,おのずと獣医師の免許を取得した後,臨床の現場で活躍されている開業獣医師のもとで実際の臨床症例を通して学ぶことに多くが委ねられている.
 従来から,犬,猫の救急疾患に関する情報として,比較的多くの情報誌または書籍が出版されている.しかし,これらの多くは内容的に古典的なものが多く,多くの救急動物を扱う臨床獣医師にとって必ずしも満足できるものばかりではなかった.本書は,英国,米国およびカナダで活躍されている臨床獣医師または専門医がおのおのの得意分野を分担執筆され,特にプライマリーケアに必要な知識および具体的な診断と治療の進め方について実務的な観点から簡潔に記載されている.これらの内容は,臨床の現場で活躍されている獣医師に最低限要求されるもので,救急医療の現場に従事する獣医師にとって刻々と変化する動物の病態を理論的に考え,その予後を予知できるように解説されており,同時に各項目の詳細についてより深い知識を得たい読者にとっては参考文献が挙げられている.また,本書は,人医学と同様のより高度で比較的新しい情報が盛り込まれている.
 以上のことから,本書は,臨床の現場で活躍され救急動物を扱う獣医師にとって備えておくべき必須の書といえる.また,本書は,臨床獣医師を志す臨床研修獣医師はもちろんのこと,臨床獣医学を学んでいる学生にとっても救急疾患を理解するための参考資料として意義あるものである.
中間實徳 監訳
A4判 392頁
2002年1月刊
定価(本体18,000円+税)
発行 (株)学窓社
TEL 03-3818-8701 FAX 03-3818-8704
E-mail:info@gakusosha. co. jp

 


牛 鬼 蛇 神
【馬  の  部】
「牛頭馬頭」(ごずめず) 地獄の獄卒のこと,また地獄の獄卒のように情け容赦のない人のこと.仏教語で頭が牛や馬で体が人間の形をしている獄卒のこと.
「竹馬之友」(ちくばのとも) 幼友達のこと,幼いころ竹馬で一緒に遊んだ意.
類義語「竹馬之好」(ちくぼのよしみ).
「南船北馬」(なんせんほくば) 全国を忙しく遊行すること.また絶えず旅をしてせわしないこと.「南船」「北馬」は中国の交通手段で南は河川が多いので舟を用い,北は山が多く馬を用いるということから.
類義語「東行西走」(とうこうさいそう),「東走西奔」(とうそうせいほん),「東奔西走」(とうほんせいそう),「南行北走」(なんこうほくそう).
「馬耳東風」(ばじとうふう) 他人の意見や批評に注意を払わず聞き流すことのたとえ.
もとは春風(東風=こち)が馬の耳に吹く意.人が心地よいと感じる東風でも馬には何も感じないように見えることからいう.
類義語「呼牛呼馬」(こぎゅうこば),「対牛弾琴」(たいぎゅうだんきん),「対驢憮琴」(たいろぶきん)等.
大森 勇(福島県獣医師会)
(以下,次回へ続く)



【新製品紹介】

「ソロステップCH」

 犬の全血,血清または血しょう中の犬糸状虫成虫抗原を検出する検査キット.ワンステップ検査法により,血液の前処理や展開液を必要とせず,従来の検査キットと比べ検査手順が非常に簡便となっている.
発売日:平成14年1月
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TEL 03-3435-5244



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【 構成獣医師の訃報 】

大河保治氏(開業 千葉県成田市飯岡117)
 平成13年12月20日老衰のため逝去,享年76歳,葬儀は12月23日大河 進氏により執り行われた.

三浦守丸氏(北海道深川市2条3-36)
 平成13年10月3日慢性腎炎のため逝去,享年76歳,葬儀は10月5日三浦トメ子氏により執り行われた.

橋本昭一氏(開業 北海道釧路市鳥取大通3-18-11)
 平成13年10月12日肝臓ガンのため逝去,享年74歳,葬儀は10月14日橋本八重子氏により執り行われた.

寺島 猛氏(北海道枝幸郡浜頓別町北3-2)
 平成13年11月2日心筋梗塞のため逝去,享年80歳,葬儀は11月2日寺島照子氏により執り行われた.

小木田 寛氏(東京都足立区西新井3-19-9-203)
 平成13年11月20日腎不全のため逝去,享年92歳,葬儀は11月23日小木田寛治氏により執り行われた.

藤井 毅氏(山口県山口市湯田温泉6-7-6-5)
 平成13年12月20日肺炎のため逝去,享年85歳,葬儀は12月22日藤井 進氏により執り行われた.

元永秋夫氏(山口県大津郡油谷町新別名927-6)
 平成13年12月9日脳腫瘍のため逝去,享年86歳,葬儀は12月11日元永 修氏により執り行われた.

幅口歳雄氏(横浜市西区浅間台65)
 平成13年11月1日肺ガンのため逝去,享年83歳.

村田 章氏(大阪府泉大津市豊中町3-7-9)
 平成13年12月12日逝去,享年77歳,葬儀は12月14日村田尚保氏により執り行われた.

竹ノ下洋司氏(和歌山県橋本市隅田町山内514)
 平成13年12月27日腸ガンのため逝去,享年58歳,葬儀は12月29日竹ノ下 誠氏により執り行われた.

高橋茂喜氏(開業 宮城県登米郡迫町字西佐沼140-3)
 平成13年12月29日病気のため逝去,享年76歳,葬儀は12月31日高橋かつ子氏により執り行われた.

山口達男氏(開業 鹿児島県阿久根市赤瀬川4126-1)
 平成13年12月5日肺ガンのため逝去,享年83歳,葬儀は12月6日山口 昇氏により執り
行われた.

和田 徹氏(開業 横浜市南区南吉田町2-17)
 平成14年1月3日肝硬変のため逝去,享年71歳,葬儀は1月8日和田昭子氏により執り行われた.

大野 詳氏(石川県金沢市横川3-260)
 平成14年1月4日心筋梗塞のため逝去,享年84歳,葬儀は大野 勉氏により執り行われた.
 平成14年1月から2月までに所属地方獣医師会から報告のあった訃報を掲載しました.ご冥福をお祈り申しあげます.



【事 務 局 日 誌】

  2月28日 三役会議
  3月1日 BSEシンポジウム(山形県獣医師会)に大森専務理事出席
  動物登録事業運営委員会
 3月2日 BSEシンポジウム(石川県獣医師会)に五十嵐会長出席
3月4日 家畜人工授精優良技術発表全国大会に五十嵐会長出席
  家畜疾病総合情報システム検討会
3月5日 疫学分析手法検討会
3月7日 鶏病研究会理事会に大森専務理事出席
3月8日 中央畜産会理事会に五十嵐会長出席
3月12日 獣医師賠償責任保険中央審議会
3月13日 北里大学学位記授与式に五十嵐会長出席
3月15日 平成13年度国際獣医師育成研修事業終講式
3月16日 狂犬病予防法・家畜伝染病予防法施行50周年記念式典(愛知県獣医師会)に五十嵐会長出席
3月19日 中央畜産会臨時総会に五十嵐会長,大森専務理事出席
3月22日 獣医師生涯研修事業在宅研修用CD-ROM事務打合せ
3月23日 日中農交通常総会に五十嵐会長出席
3月25日 日本大学生物資源科学部学位記等伝達式に五十嵐会長出席
3月27日 平成13年度第5回理事会
  平成13年度第2回全国獣医師会会長会議
3月28日 日本獣医師会・日本獣医学合同シンポジウム
3月29日 日本獣医学会総会に五十嵐会長出席