第133回日本獣医学会学術集会(日獣大担当)―特別企画
日本獣医師会・日本獣医学会合同シンポジウム
「今後の動物医療の方向と獣医学教育のあり方」の開催のご案内

日 時: 平成14年3月28日(木) 9:00〜12:00
場 所:
専修大学生田キャンパス 8号館 第812号室
TEL 044-911-1239,044-911-0504(夜間)
小田急線 向ヶ丘遊園駅
徒歩20分,バス10分(専修大学行き)
テーマ: 「今後の動物医療の方向と獣医学教育のあり方」
サブテーマ:
<1>産業動物医療の立場から
 (宮城県農共連・谷津 實,酪農大・田口 清)
<2>小動物医療の立場から
 (東京都獣医師会・小松泰史,麻布大・若尾義人)
<3>野生動物医療の立場から
 (野生動物救護獣医師協会・森田 斌,阪大・和 秀雄)
座長 
日本獣医師会 竹内 啓理事(日本大学生物資源科学部教授)
参加費: 無料.ただし,日本獣医学会が同時開催する学術集会,他のシンポジウムに参加する場合は,同学会に登録する必要があります.
獣医学会登録料 5,500円(参加費のみ),11,000円(講演要旨含む)
問い合わせ先: 日本獣医畜産大学 獣医生理化学教室 大石 厳
TEL 0422-31-4151(内線276) FAX 0422-31-7841 e-mail:v-gakkai@nvau.ac.jp

【 紹 介 】

国際獣医師育成研修事業研修修了者についての報告

 日本獣医師会では日本中央競馬会の特別振興基金による(財)全国競馬・畜産振興会の助成を受け,国際貢献の一環として平成4年度からアジア地域の産業動物獣医師を対象とする国際獣医師育成研修事業を実施している.本事業においては,各国から受け入れた研修生を全国5カ所の獣医系大学(北海道大学,東京大学,山口大学,酪農学園大学,麻布大学)に委託し,1年間の産業動物診療等に関する教育を実施しており,これまでに126名が研修を終了している.現在,第9期の研修生18名が来日しており,本事業は,平成14年度の第10期の研修をもって一応終了となる予定である.
 本事業における研修修了者は,帰国後,各国の家畜衛生分野において目覚しい活躍をしており,本研修事業はアジア獣医師会連合(FAVA)代表者会議等においても高く評価されており,その成果はアジア各国において日本の獣医界に対する高い評価にもつながっている.
 このたび,平成12年度に韓国から来日した研修生を指導した山口大学の早崎峯夫教授から,本研修の修了者の帰国後の活躍を紹介する手紙をいただいたので,以下に紹介する.

早崎峯夫(山口大学・研修生受け入れ教官)
拝啓
 貴獣医師会におかれましては益々ご発展のことと存じます.当方といたしましても,国際獣医師育成研修事業に幾ばくなりとも役立っているならば幸甚です.
 さて,平成12年度受け入れ研修生として私の教室に所属しておりました,韓国の宋 根鎬氏から,先日彼の学位論文が送られてきました.宋氏は当教室で,多くの技術・知識の研修に全く欠席することなくすべて参加してまじめに1年間の研修プログラムをこなしましたが,同時に,学習意欲旺盛な方で,こつこつと研究的テーマについても自ら進んで実験を行っていました.一昨年3月の彼の帰国以来約10カ月がたちますが,この間に当教室にて学んだ技術と実験したデータを用いて韓国でも追加実験を行いそのデータも加えて博士論文に仕上げて,見事,博士の学位を授与されました.これもひとえに貴会の同研修事業のお蔭と本人とともに日本側の指導教官として深く感謝するものです.このようにこの事業が優秀な外国人獣医師を研修に招聘して,さらに学術的付加価値をつけて帰国後それぞれの出身国でリーダー的存在としてアジアの獣医学レベルの向上に役立つ人材に育てていることを高く評価するものであります.以上,本状をもって宋氏の帰国後の成果について報告いたします.  
敬具
  手紙には“Epidemiological and Immunological Studies on the Dogs Naturally and Experimentally Infected with Canine Heartworm(犬糸状虫の自然感染犬及び実験感染犬における疫学的及び免疫学的考察)”と題する学位論文の写真と内容のコピーが添えられており,研修修了者の喜びの大きさが伺われた.


牛 鬼 蛇 神
【馬  の  部】
「秋高馬肥」(しゅうこうばひ) 秋の空が晴れ渡るようになると馬も食欲を増して逞しくなってくるということ.転じて爽やかで気持ちのいい秋を表現する言葉となった.「秋高くして馬肥ゆ」と訓読し日本では「天高く馬肥ゆ」.
「倚馬七紙」(いばしちし) たちどころにすばらしい詩文をかきあげる才能,馬のそばに立ったままいっきに七枚の文をかきあげる意.
 類義語「倚馬之才」(いばのさい),「万言倚馬」(ばんげんいば).
「意馬心猿」(いばしんえん)「心猿意馬」(しんえんいば)はほとんど同じように用いられているが,煩悩や情欲・妄念のために心が混乱して落ち着かないたとえにいう.また,心に起こる欲望や心の乱れを押さえることができないたとえ.仏教用語.
「犬馬之労」(けんばのろう) 自分が主人や他人のために力を尽くして働くことを謙遜していう語.犬や馬ほどの働きという意から.
 類義語「汗馬之労」(かんばのろう),「犬馬之報」(けんばのほう).
「犬馬之年」(けんばのとし)「犬馬之歯」(けんばのし)は同じように用いられるが,犬や馬のようになすこともなく無駄に年をとってしまうこと.また自分の年齢を謙遜していうときの言葉.歯は齢と同じで年齢の意である.略して「馬齢」という言葉もある.
大森 勇(福島県獣医師会)
(以下,次回へ続く)

【案 内 】

シンポジウム「サイエンティフィックにBSE(牛海綿状脳症)を考える」の開催
日時・場所:
(東京) 平成14年3月16日(土)
13:30〜17:00(受付開始 12:30)
砂防会館別館(シェーンバッハ・サボー)
東京都千代田区平河町2-7-5
(大阪) 平成14年4月18日(土)
13:30〜17:00(受付開始 12:30)
エル・おおさか(大阪府立労働センター)
大阪市中央区北浜東3-14
プログラム: 開会・ご挨拶(13:30〜13:40)
講  演
1. 「BSEとは―その出現から今日まで―」(13:40〜14:10)
 
(財)日本生物科学研究所理事
東京大学名誉教授 山内 一也
2. 「プリオンとヒト変異型クロイツフェルト・ヤコブ病について」(14:10〜14:40)
 
国立精神・神経センター神経研究所
 疾病研究第七部部長 金子 清俊
3. 「BSE検査法と検査体制について」(14:40〜15:10)
 
帯広畜産大学  畜産学部獣医学科教授
 品川 森一
4. 「日本のBSEを巡る問題―感染症論―」(15:10〜15:40)
 
東京大学大学院 農学生命科学研究科教授
 吉川 泰弘

質疑応答とディスカッション(15:55〜17:00)
司 会: 日本獣医畜産大学教授/日本食肉研究会会長 沖谷 明紘
主 催: 日本食肉研究会
参加費: 500円(資料代)
お申込み: 参加申込用紙に必要事項を記入の上,FAXまたは郵送にて事務局宛にお申し込み下さい.各会場ともに,締め切り日後,受講票を送付させていただきます.
締め切り: (東京)平成14年2月28日(木)
(大阪)平成14年3月29日(金)
   
<シンポジウム事務局>
 食品科学広報センター TEL 03-3288-3245 FAX 03-3288-3877
 〒102-0093 東京都千代田区平河町2-14-7
  平河町コハセビル4階 担当:舟木,森田

(社)日本動物保護管理協会 特別会員募集のお知らせ

  「動物の保護及び管理に関する法律」が26年ぶりに改正され,その名称も「動物の愛護及び管理に関する法律」となり,基本原則に「動物が命あるもの」,「人と動物の共生」という文言が加えられ,飼い主はもとよりすべての人が命ある動物を虐待することのないようにするだけでなく,人と動物の共生に配慮しつつ適正に取り扱うようにすることとされました.この法律改正を機に,動物を愛護し,適正に飼養することが,優しさと思いやりにあふれた人間性を育むと同時に,生命尊重や友愛などの情操面の豊かさが向上され,人と動物が共存する社会の実現が期待されるところです.
 (社)日本動物保護管理協会では,これまでも動物愛護思想と適正飼養の普及啓発に努めて参りましたが,これを機にさらなる事業活動の推進を図るため広く特別会員の募集を行い,関係行政機関と連携を図りつつ官民一体で相互に連携協力しながら事業の拡大を目指していきたいと考えております.
 つきましては,本会の趣旨にご賛同いただき,特別会員として是非とも本会活動にご支援いただきたくお願い申しあげます.

【会費(年額)】 特別会員A(団体)1口50,000円
特別会員B(個人)1口 3,000円
(団体,個人とも1口以上何口でも結構です)

【入会方法等に関  するお問い合わせ先】
  社団法人 日本動物保護管理協会事務局
(担当:府馬)
〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1
 新青山ビル西館23階
  TEL 03-3475-1695
  FAX 03-3475-1697

【新製品紹介】

「オプティミューン®眼軟膏」

 動物用医薬品として初めて承認されたシクロスポリンを0.2%含有する,犬の乾性角結膜炎(KCS)の症状の改善に効果がある眼軟膏.

発売予定日:平成14年3月
問い合わせ先:武田シェリング・プラウ
アニマルヘルス(株) マーケティング部
TEL 03-3511-2032



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【 構成獣医師の訃報 】

春日 博氏(香川県高松市中野町5-1-201)
 平成13年10月22日肺炎のため逝去,享年71歳,葬儀は10月23日春日紀子氏により執り行われた.

廣瀬正裕氏(団体職員 岐阜県岐阜市六条74)
 平成13年9月30日脳内出血のため逝去,享年56歳,葬儀は10月6日廣瀬直人氏により執り行われた.

市村三千男氏(自営 長野県上田市中央西2-11-7)
 平成13年10月24日老衰のため逝去,享年94歳,葬儀は10月26日市村 学氏により執り行われた.

居上謹一氏(兵庫県三原郡三原町八木笶原新庄537-2) 
 平成13年11月14日肺ガンのため逝去,享年59歳,葬儀は11月16日居上享祐氏により執り行われた.

江端清一氏(石川県金沢市幸町5-19)
 平成13年11月16日心不全のため逝去,享年76歳,葬儀は江端二三子氏により執り行われた.

川上英夫氏(沖縄県那覇市西1-5-8-708)
 平成13年11月17日膵臓ガンのため逝去,享年58歳,葬儀は11月18日執り行われた.

田村仁志氏(地方公務員 広島県広島市東区牛田新町3- 53-4)
 平成13年11月16日肺炎のため逝去,享年44歳,葬儀は11月18日田村真澄氏により執り行われた.

原田昭郎氏(静岡県富士市下横割54-10)
 平成13年11月22日脳梗塞のため逝去,享年74歳,葬儀は11月27日原田未知子氏により執り行われた.

伊藤益雄氏(静岡県天竜市二俣町二俣1974-1)
 平成13年11月25日脳出血のため逝去,享年89歳,葬儀は11月27日伊藤久子氏により執り行われた.

豊浦雅次氏(開業 神奈川県相模原市磯部1156)
 平成13年11月20日心不全のため逝去,享年53歳,葬儀は11月23日豊浦友子氏により執り行われた.

新見彦一氏
(開業 埼玉県さいたま市高鼻町3-22)
 平成13年11月23日肺ガンのため逝去,享年74歳,葬儀は11月28日新見静子氏により執り行われた.

光藤有博氏(兵庫県神戸市西区井吹台東町5-20-14)
 平成13年11月23日C型肝炎のため逝去,享年50歳,葬儀は11月26日光藤優貴子氏により執り行われた.

折笠道雄氏(開業 新潟県北蒲原郡水原町下条町14-5) 
 平成13年11月22日胃ガンのため逝去,享年84歳,葬儀は11月24日折笠道昭氏により執り行われた.

斉田文夫氏(会社員 千葉県木更津市中央1-16-21)
 平成13年9月25日胸部大動脈瘤破裂のため逝去,享年76歳,葬儀は9月28日太田京子氏により執り行われた.

草間富雄氏
(開業 千葉県八街市八街山田台142)
 平成13年11月25日老衰のため逝去,享年95歳,葬儀は11月28日草間敏夫氏により執り行われた.

田辺甚六氏(島根県松江市古志原6-16-38)
 平成13年11月11日老衰のため逝去,享年83歳,葬儀は11月12日田辺勝志氏により執り行われた.

進藤次雄氏(秋田県秋田市下北手柳館和田109)
 平成13年11月15日肺炎のため逝去,享年80歳,葬儀は11月21日進藤久志氏により執り行われた.

竹重和男氏(山口県山口市大内矢田149)
 平成13年11月26日肺ガンのため逝去,享年79歳,葬儀は11月27日竹重良男氏により執り行われた.

黒木智雄氏(開業 宮崎県児湯郡高鍋町大字北高鍋4591) 
 平成13年11月7日腹動脈瘤のため逝去,享年80歳,葬儀は11月9日黒木成一郎氏により執り行われた.

吉田壮茂氏(開業 岩手県水沢市泉町2-23)
 平成13年12月5日食道ガンのため逝去,享年58歳,葬儀は12月19日吉田順子氏により執り行われた.

藤原正昭氏(兵庫県神戸市垂水区王居殿1-4-1-206)
 平成13年12月4日心不全のため逝去,享年52歳,葬儀は12月6日藤原千枝子氏により執り行われた.

田港朝善氏(沖縄県名護市東江3-8-43)
 平成13年12月4日老衰のため逝去,享年95歳,葬儀は12月5日田港朝尚氏により執り行われた.

雨宮淳三氏(鹿児島県鹿児島市平之町13-18)
 平成13年11月8日急性肺炎のため逝去,享年77歳,葬儀は11月10日雨宮はる氏により執り行われた.

安藤宗市氏(団体職員 群馬県新田郡薮塚本町大原1106-7)
 平成13年11月20日膵臓ガンのため逝去,享年64歳,葬儀は11月22日安藤みつる氏により執り行われた.

天羽一郎氏(開業 山形県東田川郡藤島町大字藤島字山ノ前47-1)
 平成13年12月6日事故のため逝去,享年87歳,葬儀は12月8日天羽 晢氏により執り行われた.

山口 勧氏(兵庫県三木市府内町13-38)
 平成13年12月16日多発性骨髄腫のため逝去,享年69歳,葬儀は12月19日山口幸代氏により執り行われた.

山田 衛氏(静岡県清水市八坂東2-7-11)
 平成13年12月7日胃ガンのため逝去,享年71歳,葬儀は12月10日山田せつ子氏により執り行われた.

工藤 駿氏(三重県津市一身田上津部田1470-9)
 平成13年12月18日肝臓ガンのため逝去,享年71歳,葬儀は12月19日工藤温子氏により執り行われた.

森竹 賢氏(自営 長野県飯田市伝馬町1-42)
 平成13年12月10日脳梗塞のため逝去,享年82歳,葬儀は12月14日森竹 實氏により執り行われた.

     
 平成13年11月から12月までに所属地方獣医師会から報告のあった訃報を掲載しました.ご冥福をお祈り申しあげます.



【事 務 局 日 誌】

  1月18日 三役会議
 1月25日 畜産大賞等表彰式(中央畜産会)に五十嵐会長出席
  1月25日 第2回卒後臨床研修制度検討委員会
 1月29日 広報委員会
 1月31日 三役会議
  平成13年度地区獣医師会連合会会長会議
  2月1日 畜産に関わる意見交換会(中央畜産会)に五十嵐会長,大森専務理事出席
 2月6日 岩手大学諮問運営会議に五十嵐会長出席
 2月7日 組織財政委員会
 2月8日 臨時全国大学獣医学関係代表者会議に金川副会長出席
  NARグランプリ2001表彰・祝賀会に大森専務理事出席
 2月9日〜11日 平成13年度学会年次大会(広島)
 2月10日 学会理事会,定期総会
 2月10日 獣医学術奨励賞選考委員会
 2月11日 学会機関誌編集委員会
 2月13日 豊かな畜産の里普及・啓発事業表彰式に五十嵐会長出席
 2月14日 団体再編問題検討会に五十嵐会長出席
  獣医師賠償責任保険中央審議会
2月15日 疫学分析手法検討会
 2月19日 会報編集委員会
 2月20日 獣医師生涯研修事業運営委員会
 2月21日 野生動物対策委員会
 2月22日 第2回専門医制度検討委員会
 2月26日 小動物委員会