お知らせ
獣医師の皆様方へ
都市基盤整備公団からのペット共生住宅に関するご紹介とお願い
都市基盤整備公団

 都市基盤整備公団(以下「公団」といいます.)においては,この度,ペットとの共生を目指し,犬または猫,その他公団が認める小動物の飼育が可能な集合賃貸住宅(ペット共生住宅)の供給を「潮見駅前プラザ一番街」(東京都江東区潮見:JR「潮見」駅前,145戸,平成14年3月入居予定)において試行的に実施することとしました.
 また,公団のペット共生住宅においては,集合住宅における飼育という観点から,いくつかの事柄について,ペットを飼育する際の条件としているところです.
  その条件を満たすために必要な処置等については,飼育を希望する方の責任と費用負担において実施していただくこととなりますが,この場合,犬または猫を飼育するに際しての各種予防接種等の実施や必要となる書類の発行には,獣医師の皆様のご協力が必要となりますので,以下のとおりご説明いたします.
 つきましては,公団のペット共生住宅において犬または猫の飼育を希望する方からの相談や依頼があった場合には,趣旨をご理解の上,ご指導,ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます.

1 犬を飼育するに際しての条件
(1)
大 き さ
 公団のペット共生住宅においては,緊急時の制御の可否,住宅の共用空間の広さ等を勘案し,飼育できる犬の大きさを成犬時に抱きかかえられる程度「概ね10kg以下」としています.
 この場合,公団では,一般に成犬時の大きさが概ね10kg以下であると判断できる犬種については,飼育を希望する方に対してあらかじめ犬種名を明示し,その犬種であることを証する書面を提出していただくことで当該条件を確認することとしています.
 また,犬種を証する書面のない犬やいわゆる雑種の犬の飼育を希望する方については,獣医師が発行した以下の所見書を提出していただくこととしています.
 つきましては,飼育を希望する方から依頼があった場合,前述の条件(成犬時の大きさが概ね10kg以下)に該当すると判断されるときにかぎり,本所見書を発行していただきますよう,何卒ご理解ご協力のほどお願いいたします.
(2)
狂犬病予防注射
 犬については,1年以内に狂犬病予防法に基づく予防注射を受けていることを条件としています.この場合,飼育を希望する方には,登録(鑑札)の番号とともに,狂犬病予防注射の実施年月日と注射済票の番号を公団に申告していただくこととしています.  
(3)
感染症の予防接種
 1年以内に狂犬病以外の感染症について予防接種を受けていることを条件としています.この場合,飼育を希望する方には,実施年月日と接種したワクチンの内容が記載された獣医師の発行した証明書を公団に提出していただくこととしています.
 なお,ワクチンの種類につきましては,公団では特に指定はしておりませんが,飼育を希望する方からワクチン接種の依頼があった場合には,混合ワクチンを基本として,対象となる犬の健康状態や体質等を考慮の上,各獣医師の先生の判断により適当と思われるワクチンを接種し,証明書を発行していただきますようお願いいたします.



2 猫を飼育するに際しての条件
(1)
マイクロチップの注入
 猫については,集合住宅における個体識別の必要性の観点から,マイクロチップが注入されていることを条件としています.この場合,飼育を希望する方には,獣医師がマイクロチップを注入した際に発行するID番号が記載された証明書を公団に提出していただくこととしています.
 飼育を希望する方から依頼があった場合には,マイクロチップを注入し,ID番号の記載された証明書を発行していただきますようお願いいたします(なお,入手方法その他のマイクロチップに関するお問い合わせにつきましては,(社)日本獣医師会においても応じていただけます).
 なお,マイクロチップの種類(メーカー)につきましては,公団では特に指定はしておりませんが,互換性の観点からISO規格のものが望ましいと考えております.
 また,対象となる猫の健康状態等やむを得ない理由によりマイクロチップを注入することが困難と判断される場合には,その理由を記入した証明書を発行していただきますようお願いいたします.
(2)
避妊および去勢手術
 猫については,避妊または去勢手術済みであることを条件としています.この場合,飼育を希望する方には,獣医師が発行した以下の証明書を公団に提出していただくこととしていますので,飼育を希望する方から依頼があった場合には,本証明書を発行していただきますようお願いいたします.
 なお,対象となる猫の健康状態等やむを得ない理由により,避妊または去勢手術を施すことが困難と判断される場合には,証明書にその理由をご記入いただきますようお願いいたします.



 
(3)
感染症の予防接種
 猫についても,1年以内に感染症について予防接種を受けていることを条件としています.この場合,飼育を希望する方には,犬の場合と同様に,実施年月日と接種したワクチンの内容が記載された獣医師の発行した証明書を公団に提出していただくこととしています.
 なお,ワクチンの種類等接種についての考え方についても犬の場合と同様です.(1-(3)をご参照下さい.)

 以上,公団のペット共生住宅において犬または猫を飼育するに際しての条件および獣医師の皆様にご協力を賜りたい事項についてご説明させていただきました.どうぞよろしくお願い申し上げます.
 なお,本記事に関してご不明な点がございましたら,下記までお問い合わせ下さい.
都市基盤整備公団 管理業務部 管理業務企画課
担当:吉田,田中 TEL03-3263-8593・8565