【紹介】
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ペットフード工業会が実施した犬・猫飼育頭数の調査結果について
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ペットフード工業会では,平成6年度から犬・猫の飼育頭数の調査を行っているが,このたび平成12年度の調査結果が発表されたのでここに紹介する.
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第7回(平成12年度) 犬猫飼育頭数調査 発表
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飼育頭数 犬1,005万4,000頭 猫771万8,000頭「犬・猫は家族の一員」
の意識が高まり,飼育場所は屋外から室内へ
ペットフードメーカー29社で組織するペットフード工業会〔東京都中央区,会長:椎野雅博〕では,第7回(平成12年度) 犬猫飼育頭数調査を実施した.この犬猫飼育頭数調査は,平成6年より実施しており,今回で7回目.昨年の10月に全国を対象に調査し,この度その結果をここに紹介する.
平成12年度は,全国での犬の数が1,005万4,000頭,猫の数が771万8,000頭となり,飼育率は犬が18.1%で約5世帯に1世帯が,猫は11.6%で約4世帯に1世帯が飼っているようである.昨年に比べ犬,猫ともに約5%の伸びを示し,頭数の推移は増加傾向にあると当工業会では分析している.
また,農林水産省の平成11年度ペットフード産業実態調査にあるペットフード流通量から算出したペットフードのカロリー充足率(全食事のうちペットフードが占める割合)は犬で39.7%(前年38.9%) ,猫で63.3%(前年63.0%)となり,ペットフードの利用率は,ここ数年増加で推移している.
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増加する犬・猫の室内飼い
集合住宅でのペット飼育可増加が室内飼いに拍車
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今回の調査では,「犬・猫の飼育場所」 について初めて質問した.犬の場合,「室内のみ」 での飼育率は36.8%で,「屋外のみ」での飼育率は54.8%となっている.特に純粋犬の室内飼育の比率は58.5%と高い数値を示し,番犬としての扱いから家族として生活を共にするコンパニオンアニマル(伴侶動物)
へと変わりつつある飼い主の意識変化から今後,室内飼育の比率は高まっていくものと考えている.
猫の場合,「室内のみ」での飼育率は47.4%で,「室内・屋外出入り自由」 での飼育率は43.1%となり,約半数は室内のみで飼育していることがわかった.猫はもともと室内だけでも飼いやすく,外に出た際,交通事故にあったり,病気を移されたりというリスクもあるため,さらに室内飼いをする人が増加する傾向があると考えられる.
また,ここ1,2年で見るとペット飼育可能な集合住宅や室内でのペット飼育に対応した住宅の販売などペットに対応した住宅が続々と出てきている.平成10年度から設定した「集合住宅で犬や猫を飼うことについて」の設問でも,「マナーを守り他の住民に迷惑をかけなければ飼育は自由」
「ルールを作り,守ることを条件にすれば飼っても良い」と答えた人の割合が68%と7割近くになり,初めて調査した時の64%から増加する傾向にある.室内飼いは,集合住宅での飼育マナーの重要なポイントであることからも,今後犬・猫の室内飼いはさらに広がっていくものと考えている.
今後もペットとの暮らしやすい社会の実現に向けて,当工業会では啓蒙活動などに尽力していきたいと考えている.
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本件に関するお問い合わせは下記まで.
ペットフード工業会 事務局 大木
〒103-0028 東京都中央区八重洲1-4-21日本ペットフード(株)内
03-3281-0155 FAX 03-3281-0156 |
【紹介】 |
ワールド・ベテリナリー・デーについて
世界獣医学協会(WVA)では,獣医師という職業について一般の理解を得るために普及,広報を行う日として「ワールド・ベテリナリー・デー」を定め,この日を国際的に認知させるための活動を実施している.
WVAは,ワールド・ベテリナリー・デーを年に一度の記念日として今後も続けていく予定であるが,第1回目は本年の4月28日(日)に定めた(北半球が春にあたる日曜日を選んだとのことである.).
WVAでは,同協会のホームページにおける情報提供とプレスリリースを行うとともに,CNN,BBC等を通じて広報を行うこととし,各国獣医師会や獣医関係学協会等にもあらゆる広報を行うよう,また,当日は動物診療施設や獣医系大学を一般に開放するよう協力を呼びかけている.
【新 製 品 紹 介】
「猫用キドニーフォーミュラ,猫用レストリクテッドカロリーフォーミュラ,犬用シニアプラス」
「猫用キドニーフォーミュラ」 は慢性腎不全全期に対応,「猫用レストリクテッドカロリーフォーミュラ」 は肥満の成猫を対象に脂肪の燃焼を助けるLhカルニチン・ビタミンAを配合,「犬用シニアプラス」 は特に関節の健康に留意した,高齢犬の総合的な栄養管理のための各療法食(3種).
「ユーリカン P-XL(犬パルボウイルス感染症生ワクチン)」
「ユーリカン 5(犬ジステンパー・犬伝染性肝炎・犬アデノウイスル2型感染症・犬パルボウイルス感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症ワクチン)」
「ユーリカン 7(犬ジステンパー・犬伝染性肝炎・犬アデノウイスル2型感染症・犬パルボウイルス感染症・犬パラインフルエンザウイルス感染症・レプトスピラ感染症ワクチン)」
高い免疫原性を有する犬パルボウイルス(CPV)ワクチン株を高力価に含有する,ハイタイターワクチン(3種).
発売日: |
平成13年2月9日 |
問い合わせ先: |
メリアル・ジャパン(株)
マーケティング部または学術部
TEL03-3586-0298 FAX 03-3586-0633 |
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【書 籍 紹 介】 |
「乳牛の供用年数を考える」 ―その実態と決定要因―
扇 勉,志賀永一,(株)酪農総合研究所 乳牛供用年数検討委員会 共編著
近年の乳牛の供用年数の短縮化の現状やその要因について分析し,供用年数の長短が農家経済にどのような影響を及ぼすのか,をさまざまな角度から追跡した書.
A5判 100頁
平成13年2月28日 発行
定価 1,600円(本体価格1,524円+税)
発行所:酪農総合研究所
〒060-0003 札幌市中央区北3条西7-1
TEL011-271-3851 FAX 011-261-6004
E-mail:rdcd@rakusoken.co.jp
http://www.rakusoken.co.jp
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