2 大型犬、小型犬の年齢の比較に関する検討
表3に、品種が記入された犬について、大型犬と小型犬に分類し、それぞれを年齢別 に集計した. 今回の調査結果では、老齢犬は小型犬に多く、特に12歳以上の受診件数の割合は大型犬では0.4%であるのに対し、小型犬では10%に達しており、一般
的にいわれているように「小型犬のほうが大型犬よりも長寿である」という傾向が伺われた.
ただし、本調査結果は「動物病院に来院した動物」の年齢分布を調査したもので、わが国における一般 的な飼育犬の母集団を対象としていないため、本調査結果をもってただちに「小型犬のほうが大型犬より長寿である」と結論付けることはできない. |