学会・研究会紹介(その15)

日本獣医画像診断学会
(The Japanese Society of Veterinary Imagings)

【名 称】日本獣医画像診断学会(会長:菅沼常徳)
     (The Japanese Society of Veterinary Imagings)

【事務局所在地】
〒229-8501 神奈川県相模原市淵野辺1-17-71
麻布大学獣医学部獣医放射線学研究室内
Tel& FAX 042-755-8346  携帯 090-1537-2504

【組 繊】
会員数:正会員479名,賛助会員10社
役員:理事23名(会長1名,副会長2名を含む)
監事2名,会計幹事1名,評議員60名
             (平成12年8月現在)

【沿 革】
 【沿 革】 本学会の前身は,18年前に発足した獣医超音波集談会であり,当時,医学領域と同様に獣医学領域にも超音波診断学の導入普及が盛んに行われていた時代であった.そして,集談会員の増加にともなって昭和62年に獣医画像診断研究会と改名された.その間,獣医臨床における総合的な画像診断学の確立を目指し,画像より生体情報を把握しようという概念のもとで研鑽を積み重ねるうち社会的な責任をも考慮した上で,研究会を学会として確立すべきであろうとの会員相互の声が上がり,平成6年8月に北里大学で開催された第16回研究発表会の折りに,学会設立準備委員会が発足した.そして,翌年の平成7年7月に麻布大学で開催された第17回獣医画像診断研究会の総会において,学会移行への議案が提出され,総会参加者全員の承認を得て「日本獣医画像診断学会」として第一歩を踏み出すこととなった.

【目的と特色】
 本学会は,わが国における獣医画像診断学ならびに治療学の発展と推進に寄与することを目的とし,会員相互の研究発表会,学術講習会,技術講習会などの開催.機関誌,その他の出版物の刊行.国内外の関連学術団体との連絡提携,その他,目的を達するために必要な事業などを行っている.また,小動物臨床の分野のみならず,産業動物臨床の獣医師との交流,そして,大学に勤務する臨床教員と実際のフィールドで活躍されている臨床獣医師との交流が盛んに行われている特色がある.
  獣医療における画像診断学は今や欠くことのできない診断法となっており,今日では,X線検査を始めとして,超音波検査,超音波カラードップラー検査,X線CT・MR検査等多種多様な画像診断器機が導入され,疾病の診断や治療に,そして,経過観察および予後の判定等に利用されている現状に鑑み,本学会では,これらの画像診断機器のそれぞれの特性を十二分に発揮した総合的な画像診断法の確立を目指して会員の研究発表や学会誌の発行を中心に活動を展開している.

【活動状況】
*学会の開催
 原則として年2回の春と秋に学会を開催している.春の学会は関東地区の獣医科大学で順番に行い,秋の学会は日本獣医学会の開催にあわせて,地方で実施している.そして,テーマによっては他の学会や研究会と合同 開催あるいは同時開催をし,場合によっては地方の獣医師会の協賛を得て開催されている.
  本学会が参加された先生方の充実した研修の場となり明日の臨床に役立てていただけることを念頭に置き,シンポジウム・一般 講演・教育講演等を行い会員相互の情報交換と研鑽の場としている.

*学会誌―獣医画像診断(The Japanese Journal of Veterinary Imagings) の発行
  会誌の編集およ
び刊行に関する業務は編集委 員会 が 行 い , 学 会の活性化を図かるために常日頃から積極的な投稿を呼び掛けている. 会誌は年1回発行,寄稿論文は原則として獣医画像診断に関係する和文または英文論文で,内容は総説・原著および短報・症例報告・技術講座・文献紹介・質疑応答・臨床ノート・会報・その他となっている.

*学会通信の発行 学会の開催  案内・学会誌の原稿募集・学会規則の変更・決算報告等を掲載している.