仙台市動物管理センター
【名 称】仙台市動物管理センター
当センターは仙台市の行政機関であり,健康福祉局保健衛生部の公所として,職員は所長(獣医師・課長職)のもと獣医師3名,事務系職員3名(課長職含む),技術系職員(主任および技師)5名,嘱託職員2名,合計14名が配置されている. 【施設概要】 敷地面積3,770.27m2 床面積1,241.57m2 「事務ゾーン」として,事務室・所長室・会議室・更衣室・トイレ(多目的トイレ含む)・倉庫等を,「中間ゾーン」として,従事者洗浄消毒室・治療処置室等を,「保管および作業ゾーン」として,返還受渡室,保護動物室・倉庫・プラットホーム・成犬飼養室・猫飼養室・子犬飼養室・飼料室・焼却処分室等を,「ふれあいゾーン」として,屋内外一体として使用できるよう屋内に多目的ホールやエントランスホール,屋外にウッドデッキと芝生のふれあい広場を設置している. 特徴的な設備として,成犬飼養室や猫飼養室の収容設備はすべて個別収容を原則とし,焼却設備も現時点で考え得るダイオキシン対策を施している.また,市民が利用する部分については,できるだけバリアフリーとなるよう配慮している. ![]() 仙台市では,狂犬病予防業務や動物愛護の一元的な業務を行うため,動物管理センターを設置し,昭和56年から業務を行ってきた.今般 ,施設老朽化対策とともに「動物の愛護及び管理に関する法律」に基づく動物愛護思想や動物の適正飼養の普及啓発事業を広く行う拠点施設を必要としている現状,また,狂犬病予防を主とした飼養動物に係る人畜共通 感染症対策の拠点づくりの必要性を考慮し,そして,人と動物の共生をめざした市民生活環境の充実を図るため,各方面 の方々のご協力をいただきながら整備を進めてきた. 新施設は,平成12年2月に竣工し,3月22日から業務を開始した. 【業務内容】 当センターは,狂犬病予防法や動物の愛護及び管理に関する法律に係わる業務のほとんどすべてを行う施設であり,今後の業務も,今まで行われていた業務を拡充・充実して行うことになる.その主たるものは,次のとおりである. ○犬の登録関係業務・狂犬病予防注射関係業務,○人畜共通 感染症の知識啓発,○動物の適正飼育の啓発・指導,○動物愛護週間事業,○犬や猫の引き取り,○負傷動物保護,○ふれあい教室の企画,○動物ボランティアの育成,○動物介在活動や動物介在療法事業への協力,○犬のしつけ教室の実施および協力,○ペット関連業者等の指導等 なお,これら業務の他に,「飼主不明負傷動物の一時救急業務」や「センター収容動物の土日等休日における給餌給水業務」「集合注射時の注射行為」「動物病院における登録および注射済票交付にかかる公金徴収事務」を仙台市獣医師会に委託している. 動物愛護思想普及啓発や狂犬病を含む人畜共通感染症に係わる事業については,センター勤務獣医師のみならず各方面 で活躍なされている獣医師や地方獣医師会の果たす役割が大きいものと考えている.このことからも,整備後の事業運営については,獣医師会との連携を主としながら,動物愛護に係わる団体,日本盲導犬協会,福祉施設や医療関係者,動物関係教育機関等と連携を取り,それぞれの機関・団体等の事業が良好な相互作用を生じるような協力・協調体制を検討し,各種の事業をコーディネートしていきたいと考えている. |