【紹 介】
日本獣医師会竹内 啓理事が世界小動物獣医師会国際賞(WSAVA International Award)を受賞
本会学術・教育・研究担当理事の竹内 啓氏(日本大学生物資源科学部教授)が1999年度の世界小動物獣医師会国際賞(WSAVA International Award)を受賞することが決定した.
同賞は,学術的功績(Award for Scientific Achievement),獣医界に貢献した功績(Award for Service to the Profession)が顕著であったとしてメンバー国から推薦された者を対象に選考が行われ,毎年それぞれ1名ずつに授与される.竹内理事には,日本人として初めて,1999年度のAward
for Service to the Professionが授与されることが決定したものである.本賞は小動物獣医界の中で国際的に最も権威のある賞の一つであり,1995年に横浜で開催された世界獣医学大会においては米国ニューヨークAnimal
Medical CenterのWilliam J. Kay氏が受賞されたことが記憶に新しい.
なお,1999年度Award for Scientific Achievementは米国のRobert Hamlin氏に授与されることが決定しており,竹内理事とHamlin氏には来年9月フランス・リヨンで開催される世界小動物獣医師会大会(世界獣医学協会大会と合同開催)において賞の授与が行われ,それぞれから記念講演が行われる予定である.
横浜市獣医師会の意見広告が’98「第38回消費者のためになった広告コンクール」において銅賞を受賞
横浜市獣医師会が朝日新聞に掲載した意見広告「子犬を飼うなら,生後60日を過ぎてから.」が,(社)日本広告主協会が主催する1998年度「消費者のためになった広告コンクール」において新聞広告部門の銅賞を受賞した.
同賞は消費者モニターをはじめ広告主,媒体社,広告会社,製作会社などの協力により寄せられた多数の作品の中から「新聞」,「雑誌」および「テレビ」の3部門,合計95点が選出され表彰されたものである.
横浜市獣医師会の意見広告は,子犬の写真とともに同獣医師会の意見(別記)を掲載したもので,審査講評では“小さい広告だったが,(社)横浜市獣医師会の「子犬を飼うなら,生後60日を過ぎてから.」も,印象が強い,生後60日を人間と温かく暮らしている親犬とともに過ごしていないと,飼い犬として育ち上がらないという意見広告である.”と評されていた.
表彰式は11月20日に行われ,同獣医師会松倉次郎会長に表彰楯が贈呈された.
別 記
子犬を飼うなら,生後60日を過ぎてから.
最近犬がやたらと吠えるとか,人に噛みつくといった『犬の問題行動』が多く目立つようになってきました.そして犬の行動学という学問が進むにつれて,その原因の多くは我々人間に責任があるとわかってきました.
犬は生まれてから約60日間を母犬と兄弟犬と一緒に過ごすことによって,犬社会における様々なルール(群れで暮らすルール)を学びます.また,この時期に人と楽しく暮らしている母犬であれば,人間が安心できる仲間であることを小犬たちに教えます.
ところが現在の小犬たちの多くは,生後30〜40日前後に母犬と兄弟犬から離され,犬社会のルールを十分知らないまま人間社会に無理やり入れられてしまうというのが現状です.この場合には,犬のことを本当に理解している人間が,もう一度群れのルールを小犬たちに正しく教えなければなりません.これにはたいへんな労力と時間がかかります.
我々獣医師は,こうした現状に責任を感じています.病気を直すことだけが,獣医師の仕事ではありません.犬が好きな人も嫌いな人も,楽しく安心して暮らせるような社会にすることも我々の重要な仕事だと考えています.
- 社団法人 横浜市獣医師会
- 〒235-0007 横浜市磯子区西町14-3(神奈川県畜産センター内)
- TEL 045-751-5032
会長 松倉次郎
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【新製品紹介】 |
「チェックマンFeLV」
猫白血病ウイルス(FeLV)
抗原検査用キット
発売日:平成10年12月7日
問い合わせ先:共立商事(株)
TEL 03-3264-7556 |
「カロール」
嗜好性の高いカルシウム補給飼料
発売日:平成10年12月
問い合わせ先:ファルマシア・アップジョン(株)
TEL 03-5402-8441 |
【人事異動】〔関係省庁〕・農林水産省関係
平成11年1月6日付 |
西尾吉昭 |
農林水産技術会議事務局研究総務官(畜産局家畜生産課長) |
山田修路 |
構造改善局農政部農政課長(畜産局競馬監督課長) |
永村武美 |
畜産局畜政課長(畜産局畜産経営課長) |
町田勝弘 |
畜産局畜産経営課長(畜産局食肉鶏卵課長) |
織田哲雄 |
畜産局食肉鶏卵課長(大臣官房協同組合検査部調整課長) |
南波利昭 |
畜産局家畜生産課長(農林水産技術会議事務局国際研究課長) |
塚本和男 |
畜産局競馬監督課長(構造改善局農政部地域振興課・中山間地域活性化推進室長) |
梅津準士 |
国土庁(長官官房総務課長)出向(畜産局畜政課長) |
【書籍紹介】
軽種馬飼養標準(1998年版)
日本中央競馬会競走馬総合研究所 編
平成10年3月20日発行
定価:1,500円(税別)
日本の気候風土に沿い,科学的に裏打ちされた軽種馬の飼養指針基準の必要から,国内外の研究・調査成果をもとに編集した軽種馬の飼養管理に関する手引書
発行所:(株)アニマル・メディア社 TEL03-3818-8501
馬のスポーツ医学
天田明男 著 日本中央競馬会競走馬総合研究所 監修
平成10年9月19日発行
定価:3,200円(税別)
馬のスポーツ医学研究の現況を獣医師はもとより,獣医師以外の馬関係者にも理解していただくことを目的として,競技馬を対象にした最近の研究成果を多く紹介した書
発行所:(株)アニマル・メディア社 TEL 03-3818-8501
人と動物の共通伝染病
高島郁夫 監修
平成10年10月1日発行
定価:1,905円(税別)
読者の対象を家畜飼養者から消費者層まで広く視野に置き,各分野の著名な専門家が最新の情報に基づき公衆衛生対策の必要性と代表的な共通伝染病について執筆した書
発行所:酪農総合研究所 TEL 011-271-3851
畜産環境保全論
押田敏雄,柿市徳英,羽賀清典 共編
平成10年12月10日発行
定価:3,400円(税別)
大学の畜産環境保全論の講義への利用の他,畜産環境を専門的に学ぶ研究者・技術者の専門書,畜産環境関係の研修会のテキストとしても最適の書
発行所:(株)養賢堂 TEL 03-3814-0911
テリントン・タッチ(ウマと人の信頼関係を築く調教法)
Linda Tellington-Jones, Ursula Bruns 著
川喜田健司 訳
平成10年12月10日発行
リンダ・テリントン・ジョーンズ女史の提唱する馬の新しい調教法について,初心者にもよくわかるように具体的かつ詳細に解説した入門書
発行所:(株)日本中央競馬会弘済会 TEL 03-5401-4013
【獣医師募集】
瀬戸獣医科病院
〒489-0986 愛知県瀬戸市南山町1-67
小動物臨床獣医師募集,臨床経験不問,年齢30歳まで,男女不問,条件等委細面談の上.
TEL 0561-82-8544 FAX 0561-84-7750
- 【会 員 の 訃 報】
- 鈴木 馨氏(団体嘱託 千葉県木更津市大久保2-7-2)
- 平成10年10月23日急性心不全のため逝去,享年70歳,葬儀は10月26日鈴木悦子氏により執り行われた.
- 安達忠幸氏(開業 神戸市灘区原田通1-2-18)
- 平成10年10月3日急性心不全のため逝去,享年47歳,葬儀は10月6日安達みどり氏により執り行われた.
- 鳥飼善夫氏(無職 滋賀県蒲生郡日野町山本535)
- 平成10年10月26日胃癌のため逝去,享年74歳,葬儀は10月27日鳥飼善郎氏により執り行われた.
- 梶田芳紀氏(開業 兵庫県川西市南花屋敷4-12-13)
- 平成10年10月30日肺疾患のため逝去,享年65歳,葬儀は11月1日梶田素子氏により執り行われた.
【事 務 局 日 誌】
12月14日 |
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小動物疾病発生状況調査解析検討委員会 |
12月15日 |
: |
動物のマイクロチップの利用に関する検討会 |
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動物福祉のあり方に関する説明会 |
12月18日 |
: |
緊急災害時動物救援本部会議に松山専務理事出席 |
12月21日 |
: |
三役会議 |
12月24日 |
: |
カルテの電子化に関する小委員会 |
平成11年 |
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1月5日 |
: |
中央畜産会賀詞交歓会に松山専務理事出席 |
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